第271回「かきしま海道サイクリング」

 

今年は、10月に入っても台風や雨が多くて、各地に大きな被害をもたらしました。10月最後の週に計画された今年最後の宿泊イベント「かきしま海道サイクリング」も心配されましたが、3日間とも素晴らしい天気に恵まれて、14名の参加者の方々と共に晩秋の広島地方を楽しむことができたと思います。 

 

# 1029日の昼に広島駅に集合 

  広島ポタリングを行うために、“ぴーすくる”の電動自転車を借りた。今回は6名の方が輪行のマイバイクであったので、8台の借用である。最初に向かったのは、平和記念公園で、折からの修学旅行の季節ということもあり子供達でいっぱい、また海外からの観光客も大勢いらしていた。ボランティアの方による案内と丁寧な説明があり、改めて原爆の惨禍と平和への真摯な願いを知ることになった。その後、広島城周囲を一周して記念写真を撮り、縮景園へ向かう。縮景園は、広島藩主浅野氏の別邸で、西湖を模して園内に色々な景色を凝縮して作ったものと言われる。ゆっくりと一周して楽しめる広いお庭であった。 

今回は、この日の夕方の過ごし方を自由にして、広島市内から呉駅まで{約30Km}マイバイク
で走る組、広島市内で夕食(お好み焼き等)を取り、その後電車で呉のホテルに向かう組、すぐに呉に行きホテルチェックイン後、呉で夕食を取る組と三つのグループに分けて対処した。それぞれに楽しんでいただけたことと思う。
 

 広島平和記念公園 ボランティアの説明

                   平和記念公園にて

広島城を望む

 

 # 江田島へ渡る

宿泊したホテルのすぐそばの呉港から対岸の江田島小用港へフェリーで渡る。そこでレンタサイクルを借りて、江田島町の中心にあるふるさと交流館に立寄った。このふるさと交流館が江田島全島のレンタサイクルを運営している。その他、道路や宿の情報で今回いろいろとお世話になった。交流館の隣にある、旧海軍兵学校の見学ツア―に参加した。今も現役の教育施設として使われており、厳粛なムードが漂っている。1時間半の見学の後、施設内の食堂で海軍カレーをいただく。午後は、宿泊ホテル(Uminos)まで21Kmを約3時間かけて走行する。かきしま海道サイクリング道路と称しているが、道路にブルーの線が引いてあるだけの一般道を走ることになる。自動車の多い箇所もあったので、注意をおこたらないようにした。、島の東側に行くと、車はほとんんどなく、海の景色が素晴らしい。ホテルに着いて、夕日をゆっくり眺めてお風呂を楽しむことが出来た。夕食後に、“広島検定”と称するクイズを皆で楽しんだ。 

旧海軍兵学校見学

             同食堂で海軍カレーをいただく

ホテルの前のビーチにて

#三日目の最終日

 

この日は、基本的には前日通ってきた道を引き返して小用港に帰る。本来ならば、美しい海岸の続く島の北側を回る道を取るのだが、昨年度の台風でまだ4 

か所ががけ崩れの復旧が続いており通行できない。幹線道路以外にも島中で不通箇所が多く残されているようだ。早い普及が望まれる。小用港からフェリーで呉港に戻り、隣にある大和ミュージアムを見学した。見学後に解散する。これから、輪行組は自主イベントとして、とびしま海道+しまなみ海道に向かった(これは、別途報告の予定有)。

ホテルの前で出発

                 小用港にゴールイン

#今回の振返り

 

江田島は、前年の台風の影響で道路不通箇所の問題、レンタサイクルの2日間利用の課題(既存ルールでは、レンタル1日のみ)、島
内全体での宿泊施設の過小化と三つの問題があった。
 

 道路については、通行可能なところを軸に何とか様になるコースを考えたこと、2日間の自転車レンタルについてはふるさと交流館と交渉して、その協力を得て今回2日利用の試行イベントにしてもらったこと(充電器の配慮も含めて)、Uminosの開業(7月)を確認して宿泊場所としたこと(島内には、ホテルがUminosのみ、旅館1軒、あとは民宿のみという状況)などがあった。幸い天候も味方してくれて、予定通り挙行することが出来た。 

・広島市内と三日目の小用港への帰りで、それぞれ転倒事故があった。幸い大事にはならなかったが、齢とともに体力の衰えが影響しているのかもしれない。改めて、ヘルメット、手袋の着用は必須だし、場合によっては膝のサポーターなどもいざという時に役に立つかもしれない。 

・やはり三日目に、途中で立ち寄ったコンビニのトイレに財布を落としてきたというハプニングが生じた。呉に渡ろうとするときに気付き、戻るのは遠いのでどうしようか迷った時、江田島の人がご自分の車で一緒にとりにゆくことをを申し出てくれた。この親切に、みな感謝感激! 

                              (上村・記)