第283回 東京ベイエリアサイクリング

当日4月16日(土)の天気予報は、発生したての台風の影響か「晴ー曇ー雨」の予報が日替わりで変わりハラハラでしたが、幸い当日は、朝まで降っていた雨が8時過ぎにはすっかり止み、午後には晴れ間も出てサイクリング日和になりました。

今回第2の関門はレンタサイクル。集合地のJR臨海線国際展示場前駅周辺にはドコモのレンタサイクルポートが4~5箇所あり、どこも保有台数は多いのですが借りる人も多く、日によってあっという間に残り数台になってしまう・・・という状況でした。そのため担当は早い人は集合の1時間前に来て状況チェック。でも幸い、この日はまあまあの台数があってホッと一安心。次なる関門、自転車のレンタル手続き(1日券か時間借りかなど)も、まあまあ色々ありましたが、さすがクラブの底力!みんなの協力で全員無事に快適な(?)電動ドコモバイクを借りることができました。みなさん、ご協力ありがとうございました!!

 

本日の参加は12名(うち、2名はマイバイク)。

まずはすっかり様変わりした駅前広場で準備体操を済ませ、2班に分かれていざ出発!

今日の午前中は、2016年~2019年に行った3回のイベントで建設予定地の原っぱから完成間近の様子までを見てきた諸施設の「完成後の威容を見る」ことを期待していたのですが、果たしていかに・・・。

 

午前中、上図の7つの会場を、自転車を連ねて見て回りました。

   1。有明テニスの森(テニス)

   2。有明アーバンスポーツパーク(自転車競技・スケートボード)

   3。有明体操競技場(トランポリン・新体操・体操競技)

   4・有明アリーナ(バレーボール・車椅子バスケ)

   5。東京アクアティックセンター(アーティスティック、飛び込み、競泳)

   6。東京辰巳国際水泳場(水泳)

   7。夢の島公園アーチェリー

 

しかししかし、6と7を除いてどこの施設も「現在工事中」で近寄ることもできず、塀越しに威容をチラ見するだけでした・・・、なんたること!!! 

 

帰宅後改めて「オリンピック跡地の整備、利用j状況」というのをネットであちこち探してみると、こんな表が見つかりました!

これをみると、諸施設の再開業はアーチェリー場を除いて早くて今夏以降、出揃うのは来年2023年の春以降になるということなのです!

オリンピック・パラリンピックが終わったのが2021年の9月、ですから、それらの施設は1年半後でないと再開されないということなのです。再開までにそれほどまで時間がかかるということは想定外でした。

 

でもまあせっかく回るので、今回は当初期待した「完成後の威容を見る」のではなく、チラ見ながらもかいま見ることのできた建物の威容と、今後それらがどのように変貌していくのか、について、ブログを書き進めていきたいと思います。

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.有明テニスの森

   全域改修工事中で中は見られませんでしたが、写真右側の、屋根がスライドして開く大型コロシアム脇の

   通路だけは解放されていて、コロシアムの威容を間近に見ることができました。大きかった! 

   完成後は全48面。今は屋外コートを除き、少しずつ再開されているとのこと。

   1万席のコロシアムの中にはたった1面のセンターコート! そこでナオミや錦織が活躍するのを早

   く見たいですね。

     施設 有明コロシアム 全天候型    1面    10,000席   

        ショーコート  日除け屋根   1面     3000席            

        インドアコート 屋根付き    8面          

        屋外              38面  

 

2.有明アーバンスポーツパーク.

    スケボーや自転車での若者たちの素晴らしい活躍と友情が繰り広げられた舞台を

    見るのが楽しみだったのですが、現在施設(建物、競技施設)は全部取り壊され、

    更地状態。

    今後このエリアは都のオリンピックレガシー戦略事業で、アーバン(都市型)スポ

    ーツの聖地としてスケート、ボルダリング、ミニバスケの施設を作り、聖火台も移

    設する構想だそうです。

 

.有明体操競技場

    もともと仮設で建設。競技場としての再利用はせず、都がまちづくりの拠点として

    建物を引き取り、12,000㎡の展示場として10年ほど使用予定とか。

    昔、晴海(東京国際見本市会場)で開催された数々の「見本市」(家電、ブックフ

    ェア、コミックマーケットなど)の舞台は、1996年から有明の国際展示場(東京ビ

    ッグサイト)に移りました。

              ・・・・ さてここはどんな展示場になるのでしょうか?

 

.有明アリーナ

    オリンピック施設中最も木材の使用率が高いという、水と芝生の庭に囲まれた優美

    な建物。大会後も15,000席(仮設含む)のアリーナとして、「東京の新たなスポー

    ツ・文化の拠点」を目指し、世界的なスポーツイベント、トップアーティストのコ

    ンサートなどに使用、年間140万人の来場を目指します。

    今年夏の開業を目前に、修復工事は終盤を向かえ急ピッチで進んでいました。

    警備のおじさんと記念撮影(2枚目)。

 

以上4カ所はまさに新開発の有明地区、大きな区画の街でした。次は普通の民家や学校、商店、低層団地なども並ぶ下町らしい風景の東雲(しののめ)を通り、東雲水辺公園から銀色に輝く東雲橋を渡って辰巳の町に入ります。橋から見た川べりの高層アパートは40階以上!周囲の街とはちょっと違和感ありの高さで、あまりにも人工的で「あんなとこに住む気にならないね。」の声も聞こえました。

 

辰巳には新旧二つの水泳競技場があります。

 

.東京アクアティクスセンター

    4.の有明アリーナと並ぶ大きな建物の水泳場。仮設含め15,000席で建設されました

    が、結局その大観客席は使用されないまま、大会後は観客席を約5,000席に減築する

    工事が行われました。6.の辰巳国際水泳場に代わる東京を代表する水泳場として、

    日本選手権やジュニアオリンピックなどの大規模大会で使用される予定です。

    23年春に再開業予定。年間100万人の来場を目指します。

.東京辰巳国際水泳場

    1993年にオープンした国際規格の水泳プールを持つ施設。それまでの代々木オリン

    ピックプールに変わり、日本の代表的水泳施設として国際大会、全国大会などに使

    われてきましたが、今後はその座を5.のアクアィクスセンターに明け渡します

    現在も営業中で、この日は高校生の水泳大会で賑わっていました。

 

ここで辰巳から離れ、辰巳緑道公園の新緑につつまれた快適なサイクリングロードを走って最後の夢の島に向かいます。

 

.夢の島公園アーチェリー場

    公園の広い芝生の中にある気持ちの良い野外アーチェリー場で、後方には植物園

    の丸い大きなドーム屋根がみえ、右側にはレストランもある合宿施設BumB東京ス

    ポーツ舘があります。アーチェリー場はオリンピックのために新たに作られ、オリ

    ンピック終了後すぐの昨年11月ごろか再開場しています。

    この日は、青空のもと大学対抗のアーチェリー大会が開催中で、私たちはそれを横

    目に見ながらお弁当を食べました。

 

昼食後はコース一変、海沿いのサイクリング道路をひた走る快適サイクリングです。

まず高速道路の下をくぐって新木場緑道公園に入り、快適なサイクリングロードを南下。海の向こうには葛西臨海公園やディズニーランドが霞んで見え、途中のヘリポート銀座(地図で見ると6社ものヘリポートが立ち並ぶ!)ではヘリが爆音を立てて発着するのが間近に見られました。発着の瞬間の写真が撮れなかったのが残念!

 

気持ちよさそうに走る12人のポートレートをご覧ください。(カメラマンN氏の勇姿だけがありません。写真ありがとうございました。)

 

 

さらに橋を渡って、今度は若洲海浜公園。ここは古くからある若洲ゴルフリンクスの東側に沿ってずっと、海が一望に見渡せるサイクリングコースが続いています。

『ここから突き当たりのベイブリッジ下までは自由走行!」という待ちに待ったリーダーの声で、約3キロの道を全員ヨーイドン! 幸い向こうから来る自転車はほとんどなく、電動バイクとは言えそこそこアップダウンのある道を夢中でこいだら、ちょっと疲れた〜。

突き当たりのベイブリッジ下で一休み。芝生で休む人、海釣りしているのを見にいく人、元気よくベイブリッジ起点のタワーのエレベーターで8階まで上がり、ブリッジを行く高速道脇に作られた150mほど先までの遊歩道を歩いて海の上からの景観を楽しむ人。(下を覗くとちょっとスリルがありました。)

 

3〜40分の休憩後、今来た道を逆戻り。

 

少し肌寒くなってきた道を、再び海を見ながら走って、解散地の新木場駅に向かいました。

新木場到着4時5分前。

駅前のポートで各自自転車の返却手続きを行い、クールダウン体操の後ちゃんと反省会も行なって、解散となりました。

事前準備が思うようにいかずバタバタとして心配をおかけしましたが、お天気にも自転車にも恵まれ、そしてなによりなんの事故もなく参加者13人の協力の元無事に1日が終了して、全員から「楽しかった!」という感想をいただきホッといたしました。みなさん、ありがとうございました。

今回見て回って、オリンピックというものは事前の施設準備も大規模で大変だけれど、事後の処置(改修とか転用とか)も期間もお金もかなりかかって、大変なものだなあとつくづく感じました。経済大国日本(東京)でも大変なのに、これがそうでもない国にとっていかに大変か。前回オリンピック開催のブラジルで「開催までに間に合うのか?」と言われながら建てた施設が、その後後処理までとても資金が回らず、廃墟化しているという記事を見ましたが、さもありなんと思いました。

オリンピックを機に新しい施設ができて後々の生活が楽しく、豊かになるのはいいけれど、正直、少しかかりすぎかなというのを今回つくづく思いました。(K.O.記)

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コメント: 1
  • #1

    菊池 久美子 (水曜日, 27 4月 2022 15:27)

    念願の、皆さんと一緒にサイクリングを�
    楽しいイベントでした。
    ブログでの、説明、当日を思い出しながら感謝しながら楽しみました。
    有り難うございました。