第307回「マイタウン府中界隈サイクリング」

 

◎開催日:4月27日(木)

◎天気:前日の雨から一転サイクリング日和、午後からは夏日で暑かったです。

◎参加人数:12人(内ビジター1人)

 

府中市のキャッチフレーズは「水と緑が薫る歴史の町」

そのフレーズの通り多摩川に接し、多くの公園やケヤキ並木など緑が豊富で、武蔵国の国府として古い歴史を有する町です。

 

自転車レンタルの都合で調布市の京王線飛田給(トビタキュウ)駅を発着地として、府中のお隣の観光地などにも立ち寄りながらサイクリングを楽しみました。

 

今回残念ながら参加いただけなかった方にも「私の住む町(マイタウン)府中」を知っていただければと、当日の主な立ち寄り先について報告します。

 

(小さいサイズの画像はクリックすると拡大表示できるものがありますのでお試しください)

 

走行行程図

(クリックすると拡大表示できます)

 

  ~~ 多摩川サイクリングロード ~~

京王線飛田給駅前に集合して約10分一般道を約10分走って「多摩川サイクリングロード(通称:多摩サイ)」に出ました。

そこから上流に向かって約10㎞の区間は府中市が市立公園として管理をしていて「府中多摩川かぜのみち」と称されています。

今回は、そのうちの「郷土の森バーベキュー場」までの約4㎞を走向し、途中見通しの良い約2㎞の間を自由走行として参加者それぞれなりにサイクリングを楽しんでいただきました。

そして少し早めでしたがバーベキュー場に隣接の休憩箇所で昼食をとり後半の走行に備えました。

 

  ~~ 東京競馬場 ~~

昼食を済ませた後、多摩サイを少し引き返して「東京競馬場」に向かいました。

全国的にレースが開催されていない日であったために観戦スタンドなどには入れませんでしたが、付属の公園から遠目ながら競馬場を眺めたり、場内の「JRA競馬博物館」に入館したりしながら競馬場、そして

                  お馬さんに接しました。

 

  ~~ ケヤキ並木・大國魂神社 ~~

次に訪れたのが京王線府中駅前にあるケヤキ並木と大國魂(オオクニタマ)神社の“歴史ゾーン”です。

大國魂神社の表参道であるケヤキ並木は、正式には「馬場大門(ババダイモン)ケヤキ並木」と言い、かつては両側に馬場があったそうです。

平安時代後期に源頼義・義家父子が奥州平定に赴く際に先勝祈願に立寄り、戦いに勝った帰途にお礼としてケヤキの苗を寄進し植えたのが始まりと言われており、ケヤキ並木としては国内唯一の国指定天然記念物です。

 

 そして大國魂神社は大國魂大神(オオクニタマノオオカミ)を武蔵国の守り神として祀る神社で、大化の改新の後武蔵国の国府をこの地に置くこととなり神社が国務を執り行う斎場にあてられ、最近の調査で神社境内及び東側一帯に国府の政務機関である国衙(コクガ)跡が発掘されました。

 

ケヤキ並木は人通りが多いので全員押し歩きで新緑のケヤキを楽しみました。

そして大國魂神社では自由行動で、個々に参拝されたり境内を散策したり、国衙跡に足を運ばれたりして府中の歴史に触れていただきました。

 

  ~~ 武蔵府中熊野神社古墳 ~~

 

この後もう一つの“歴史ゾーン”に自転車を進めました。

「武蔵府中熊野神社古墳」は飛鳥時代に築造された四角い墳丘の上に丸い墳丘が重なった「上円下方墳」。

この形は古墳時代の終わりころに造られるようになった全国的に希少な形状で、その中でも石葺きの上円下方墳としては日本最大かつ最古のものだそうです。

ここでは地元の熊野神社古墳保存会の方にお願いをして丁寧なガイドをしていただいて、珍しい形の古墳などの説明に興味深く耳を傾けました。

 

 

  ~~ 府中のここでしか咲かない「武蔵野黄菅」 ~~

熊野神社古墳を後にして、あの「三億事件」で名を馳せた?「府中刑務所」の横を通って、次の目的地である「浅間山(センゲンヤマ)公園」に向かいました。

三つの頂を持つ高々標高80mの小山の公園ですが、この公園(山)でしか、しかもこの時期にしか見ることはできないものがあります。

それが「武蔵野黄菅:ムサシノキスゲ」です。

ニッコウキスゲと同じくワスレナグサ科の植物で、以前は広く多摩丘陵一帯に咲いていたそうせすが開発による自生地消失によって府中の浅間山でしか自生しなくなり、「東京都レッドリスト 絶滅危惧Ⅱ類」の指定を受ける植物です。

 この日は少し時期が早かったようで、それでもところどころ華麗なオレンジ色の花を見ることができました。(華麗な姿を是非拡大表示でご覧ください)

 

  ~~ 調布飛行場 ~~

この日は午後から夏日の暑さになり、まだ体が暑さに慣れない中疲れが出始めた人が出てきました。

適宜水分補給を行いながら、ゆっくり目のスピードで府中市を離れて三鷹市、調布市と隣市に走行を進めていきました。

 

緑豊かな「都立野川公園」を横切って希望者だけで「近藤勇生家跡」に立寄った後「調布空港」そして「東京スタジアム(味の素スタジアム・味スタ)」を見渡せる

「展望の丘」の小山に休憩を兼ねて陣取りました。

そして主催者がサプライズ的に時間を見計らって待ち受けていた三宅島、神津島、大島、新島からの飛行機が相次いで到着して、予想通りみなさん着陸シーンを子供のように歓声を上げながら楽しんでいただき、都心部にある緑が豊富な「東京の地方空港」ののどかさに触れました。

この日は午後から夏日の暑さになり、まだ体が暑さに慣れない中疲れが出始めた人が出てきました。

適宜水分補給を行いながら、ゆっくり目のスピードで府中市を離れて三鷹市、調布市と隣市に走行を進めていきました。

 

緑豊かな「都立野川公園」を横切って希望者だけで「近藤勇生家跡」に立寄った後「調布空港」そして「東京スタジアム(味の素スタジアム・味スタ)」を見渡せる「展望の丘」の小山に休憩を兼ねて陣取りました。

そしてしばらくして三宅島、神津島、大島、新島からの飛行機が相次いで到着、われわれ主催者の予想通りみなさん着陸シーンを子供のように歓声を上げながら楽しんでいただき、都心部にある緑が豊富な「東京の地方空港」ののどかさに触れました。

飛行場の右手前方の白い建物が「味スタ」です。

 

  ~~ 掩体壕・野川大池調整池 ~~

この後、「展望の丘」のすぐ近くにある「掩体壕」、そして「野川大池調整池」に立寄りながらゴール地点の飛田給駅に向かいました。

 

「掩体壕(エンタイゴウ)」とは、戦争時に航空機などを敵の攻撃から護るための覆い状の施設や横穴のことで、この界隈で何か所か見ることができるほか、戦争時に飛行場があったところでも保存されたりしているようです。

私たちが立ち寄ったのは「武蔵野の森公園」内に残る「掩体壕 大沢一号」と「同 二号」の二つの豪で、ほとんどの方が初めて見られたようでみなさん興味深く見ておられました。

そして「野川大池調整池」、三鷹市が設けた豪雨時の災害対策用の施設で、その規模が半端ではありません。

すぐ近くを流れる、以前我々もクラブで走ったことがある、野川(ノガワ)の川沿いの一画に、サッカー・ラグビー場二面、野球場そしてテニスコートが設けられた広い「大野川グラウンド」があって、普段は市民や子供たちが使用しているのですが、ひとたび豪雨が襲い災害発生の恐れが発生するとなんと16万㎥近くの水を引き込める調整池に早変わりして防災に充てるようになっているのです。

三鷹市の防災意識の高さを窺うことができました。

 

 

右の画像で見ていただける通り「大野川グラウンド」の利用案内の看板に防災設備を利用したグラウンドである旨が掛かれています。

(「5.使用上の注意」の(1)の項です。拡大表示でご覧ください)

 

この後「味スタ」の横を走って、スタート地点とは異なるポートで自転車を返却し、クールダウンを行ってイベントを終了しました。

 

「マイタウンサイクリング」の初段としてご案内しました府中の町とその周辺は如何でしたでしょうか。

今回参加いただけなかった方でこのブログを通じてご興味をお持ちくださった方はいつでもご案内いたしますのでお声がけください。

 

今回のサイクリングに関して、イベントに参加された何人かの方から感想などをお寄せいただきました。

その内容の紹介をもって本ブログのお開きとさせていただきたいと思いますが、次の「マイタウンサイクリング」はどこの町でしょうか。

開催に向けて幹事会でサポートさせていただきますのでみなさんの企画をお寄せください。

楽しみにしています!

 

  ~~ 参加くださった方からのメッセージ等 (順不同)~~

【YIさん】

澄み切った青空の元、白い雲、新緑の木々、素晴らしいサイクリングが出来、

大満足でした。

ちょっと狭い歩道は神経を使いましたが、車道を走る神経よりは数段ましです。

普段入れない東京競馬場の景観も見事でした。

調布飛行場の真上の飛行機は圧巻でした。

帰りの懇親会の料理もおいしかったです。

何から何まで素晴らしいサイクリングの提供 感謝します。

ありがとうございました。   

 

【KUさん】

府中サイクリングは変化に富んでいて大変面白く楽しかったです。

多摩川の土手、熊野神社の古墳、目前に着陸する調布飛行場、飛燕戦闘機の格納壕など東京に生まれながら初めて見るもので素晴らしかったです。

 

【EFさん】

新企画の「マイタウン」イベントは、名前の通り、地元を知り尽くした企画となっていて普通では行かない古墳など、興味ある企画でした。

これからも、「マイタウン」企画が続いていくと良いと思います。

ただ、マイタウンとなると、街中を走ることも多いと思います。

信号も多いので、10人以上で走る場合、時間的に30kmの企画は無理があるような印象でした(いろいろ紹介したい気持ちは十分わかりますが)

それにしても、前日の大雨から一転の青空は、澄み切って素晴らしかったです。

イベントの企画を担っていただいたイベントリーダー、サブリーダーの皆様、ありがとうございました。

 

【YYさん】

*自転車のサイズが合わず、何名かの走行が懸念されましたが、無事に会を終えら

 れて安心しました。

 シティライドのため、長距離を走ることはなく、比較的楽に走行できました。

 しかし、歩道を走る際の注意点を忘れているのではないかと思われる事象を

 何度か見かけました。

 ビジターの方もいらしたため、イベント開始時に歩道走行の注意点を再確認する

 べきであったと反省しています。

*多摩川サイクリングロードは、新緑の中とても気持ちよく走れました。

 個人的に馬が好きなので、競馬場に立ち寄れた事はとても嬉しかったです。

*サイクリング中という事で、飲酒運転にはなりますが、気候もよく、サントリー

 工場に立ち寄りたい気分でした。

*郊外のマイタウンであれば、車両や通行人の数も少ないと思われるため、問題

 なくポタリングを楽しめると思いますが、都会のマイタウン走行は、シニア

 サイクリングクラブには少しリスクが高いと感じました。

 狭い歩道を走る際に、自転車から飛び降りたり、無理矢理自転車を降りずに

 人を交わしたりと、ハラハラする場面が多過ぎました。

以上、懸念点ばかりが印象に残ったサイクリングでした(笑)

 

【KKさん】

府中マイタウンイベント、とても良いコースで楽しみました。

調布飛行場の着陸に合わせたコース作り、感動しました。

新緑の中を走ったり、散策したりで充実した1日を過ごす事が出来ました。

お世話を頂いた皆様に感謝いたします。

 

【ANさん】

*今回は街中ということもあり自転車の安全走行に神経を使わざるをえなかった。

 集団での移動企画は、周囲の交通事情から考えると、場所を厳しく選択した方が

 良い様に思える。

*途中休憩の様に、訪問した場所は、意味があり興味を惹かれて、よかった。

 懇親会会場と料理は、コスパに優れゆっくり出来て、素晴らしかった。

*私は、ランチを持参してなかったので是政橋近の卸売市場を選択したが、

 皆んなで寄っても良いと思った。

*街の歴史が分かり、興味深い場所であることを理解できて、参加してよかったと

 思った。

 

【KYさん】

サブリーダーを引き受けたものの経験も少なく、前を走行する人に必死について

行っている状態で、メンバーをリードできるのか?日にちが迫るにつれ不安で一杯でした。

当日は、下見時の枯れ木状態から格段に緑豊かになった府中の名所に心洗われ、何より前後を心強いメンバーに支えて頂き私自身は楽しく走行することが出来ました。

私の一押しは何と言っても野川公園です。

これぞ武蔵野という情緒溢れる素敵な公園で枯れ葉の時期も行ってみたいと思いました。

 

みなさん、写真の提供とコメントの投稿ありがとうございました。

 

【YN記】